地元巻町のお米屋さん、「おかじま米店」さんのお仕事をさせて頂きました。
おかじまさんは、僕がhicokiとして独立したてだった5年前、飛び込みで営業をさせて頂き、その時の事を覚えていてお仕事を依頼してくださいました。それだけでも十分幸せな事なのですが、今回のご依頼は、お店のマークからギフトのパッケージまで、多肢に渡ってお手伝いをさせて頂くというもの。デザイナーとしてとても幸せなお仕事でした。
ロゴマークは、おかじまさんの「岡」。もちろん、実際の漢字の「岡」の中は「米」じゃないんですが、「岡」にも読めて、「米屋さん」だと分かりやすいマークを作りました。でも、本当はそれだけではなく、角田山の麓の町、巻のお米屋さんだからとか、田んぼの形がとか、升の形が…とか、実は色んな意味もありますが、マークの根本に立ち返って、「おかじま米店」さんでなくては成り立たないマークをと思い、作りました。
パッケージに関しては、ネーミングから箱の仕様まで、おかじまさんと色んな事を考えました。新潟っぽさを出すのに、ネーミングはどうしたら良いか?箱はこの時にはこう使うけど、こういう場合の時はどうなのか?とか、もらう人や立場、状況、お客さんウケなど、いろんな要素を考えて、6種類の味比べギフトを、シンプルとカラフルの2パターンの展開でデザインしました。美味しそうかな?とか、かわいいかな?とか、そういう基本的な事におかじまさんと一緒に向き合って、完成させました。
ここまでの話をデザイナーが聞くと、「当たり前」と思う事ばかりかも知れないですが、僕には今回のおかじまさんとのお仕事が、その基本的な部分にもう一度立ち返って、改めて自分の仕事のスタンスを考え直す機会になったわけです。そう考えると、やはりとても重要なお仕事でした。これからも、永く関わらせて頂ければ幸いと思っています。
さぁ、そして、そのおかじま米店さんが、新潟三越さんのイベントに出店します。
【新潟人気料亭・新米まつり】
期間:11/2(月)~9日(月)
場所:新潟三越
新潟の美味しいお米を食べ慣れた皆様も、お時間が合えば是非、五つ星お米マイスターが厳選したお米を、食べ比べてみてください。
文:山下洋平