5月28日に行われた新潟アートディレクターズクラブにて、審査員特別賞「居山浩二賞」を頂きました。
受賞した作品は、自社商品として作った子供用のTシャツ。個人的にも気に入っていたのですが、あまりにも自分勝手に、かつ時間もかけずにノリで作ったので、賞に絡むという期待は一切ありませんでした。…が、奇跡の受賞となりました。
なぜ「奇跡」なのか。それはこの作品、実は票が一票も入らず、一度落選となった作品だからです。それを、審査員の居山さんが休憩中に落選作品の山の前で休んでいて、「あれ?この作品見憶えないな…。なんでこれが落選にあるんだろ?これ、審査員特別賞にしても良いのかな?」といった流れで、まさに奇跡的に拾われ、受賞に至った訳です。審査会後のパーティで居山さんとお話しした時も、「あの作品を拾えて良かった!」なんて嬉しい言葉を頂きました。ただ、一度は目にも止まらなかったのだから、最初から目に入ってくるような作品を作らないとなんですよね、本当は。ですので、この賞は、本当にたまたまだったんだと思い直し、また今後の仕事で良いものを作れるように精進します!
最後に、デザイン業界と関わりのない人は、居山さんと言ってもピンと来ないかも知れませんので、少し説明をしておくと、東京のデザイナーさんで、「mt」というマスキングテープの商品開発からパッケージ、ブランディングまでトータルで行い、世界で最も受賞が困難なデザイン・広告賞「D&AD Award」の54年歴史で、日本人としては史上3人目の最高賞受賞者となった方です。とてもすごい方です!居山さんは!僕は大したことないんですけどね!ということで、そんな人から頂いた「居山浩二賞」の名に恥じぬよう、これからも勉強をして行こうと思います!
文:山下洋平